どこにも行きたくない。って、ずっと思ってた。
ここにはいたくないの。
ここではないどこかへ行きたいけれど、どこにも行きたくない。
それはわたしのなかで矛盾しない。
こわくない場所が世界のどこかにはあるのだろうか?
そんなことばかり考えている。
甘いものを好んだ。
甘いものはわたしを、わたしの精神を、わたしの神経をぐだぐだに甘やかす。
いくら摂取しても満たされないのはどうして?
片づける度散らかる部屋。
何もいらないってすべて捨てたい。
でもわたし、何でも持っていないと気が済まないの。
本当は小さい鞄ひとつ持ち歩けばいいようにしたいよ。
でもそうしたら、
あれ、足りないものだらけ。
足りないものがあるのが怖い。
わたしは逃避する。
どこにも行かずどこかへ行くために、
本を読みゲームをし映画を観る。
人間失格を読み終えました。
薬指の標本を観終えました。
きっとわたしの、わたし自身の物語の終わりはまだずっと先です。寂しいですね。
わたしではないあなたが羨ましい。
完結する物語が羨ましい。
太陽が暖かくテーブルを照らすのを避けながらわたしは、そんなことばかり考えている。
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憧れる遠い何処かと、いま此処にいることと、二つは重なるようで、そうではなくて、そんな世界(観)と中々折り合いが着けられなくて。それが円環構造を描いて抜け出せることなく暮らしていらっしゃるのでしょうか?
でも、いつか、小さな鞄ひとつで何処へだって旅立てることを、
願っています。