気がついたらわたしは水に沈んでいた。
さほど深くはなくて、ただ、くらい水の中で、仰向け。
視界にはゆっくりと動く水の表面。外の世界。
なにも形は結ばず光だけが重たく遊ぶ。
暗い中から見上げた世界は、蛍光灯の光が青く、水の上でタールみたいに黒光りしていてわたしまで光は届かない。
水(のようなもの)の中なのに低くオーケストラが聞こえた。
戯れに上に手を伸ばしてみる。月の光を浴びたみたいに青白く自分の手が見えた。
食い入るように手のひらを見つめていたら、不意に水を誰かが覗き込んでわたしは引きずり出された。
そんな夢を観た。
だめですね、
朝にならないとわたしはなにもできない。
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いつでも君の手を引きずり出せるように・・・。