天野月子の「ダンデライオン」聴いてたら
なんか
なにかが
スッて降りてきた。
なんか見える、んだけど。
ぼんやりといつもあった空想が、形になったっていうか。
わからないんだけど
フランフランで固めた部屋とか
デザイナーズマンションに住みたいとか
そんなこと考えてるときにモヤッと心のなかに出てくるなにかがあるのね。
小学生のころ
ビルに住むのに憧れた
おとなになったらこういうところに住むのだ、
大理石の床に自動ドア、橙ランプのロビー。
それは近いところにあった。
塾のとなりのビルの前を通るのが楽しみだった。
中学生のころ
白い白い建物に住む事に憧れた
四角く、無機質な建物(二階建てが望ましい)
白い巨大なオブジェ、モダンブティック、
コンクリートの壁、
旅行でいったぐんま天文台が大好きになった。
高校生のころ
繁華街の裏路地に憧れた
暗い空に遠い喧騒、白い蛍光灯に緑のフェンス、黒いアスファルト。
それは塾の通り道で
そこを抜けて寂れた古本屋に入るのが好きだった
それらは全部わたしのなかで一個の偶像で
憧れとかかなぁ。理想とかかなぁ。
それが焦点を結ぶの。
わたしはなにになりたいんだろう
わたしはあれにあのなかのものになれるんだろうか
このいっつも胸のなかにある景色はなんだろう
なんでこんなに焦がれるんだろう。
この歌の
音 が
声 が
ぜんぶ
なにかを起こすんだけど。
白い
白い
なにもない
自由とか
いつもの風景のなかに突然現れる白いなにかがあるんだよ。
それがフラッシュバックすると、
わたしは目一杯手を伸ばして欠片を掴もうとするのだけれど
ぼんやりとして掴めないの。
あの景色を、どうして表せないんだろう。
あの憧れてやまない光景は、わたししか見ることができないんだ。
わたしは、わたしのなかにある自分にしか見えないものを共有したくて芝居をしているのだろうか。
透明な、白い、自由な、あの憧れつづける景色……誰かに伝えたいのに、足りなくて。
画家だったらよかったのに。
あの白い無機質なうつくしい光景
いつになればわたしは、あそこにいけるのだろうか?
好きだなこの歌。
iPodが欲しいなぁ…そしたら真っ先に入れよう。いつになるやらだけどね。(笑)
どこへゆこう ひとりきり
目的地も地図もない
どれくらい行けば あなたに会わなくなるのかな
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